らきがき帳。2号

推しに頭やられた腐女子の語り。

擬人化の概念が好きという話

擬人化でもないのに、擬人化顔負けの設定ぶちかましてきそうな最推しの話をしよう。つらつらとニッチな性癖の話をするけど、結局はいつもの嫁語りです。氷館is7割の確率で元帥バカ。
 
擬人化といえばヘタリア、艦これ、刀剣乱舞で通じるだろうか。最近だと『四十七大戦』が話題だよね、都道府県擬人化だと『うちのトコでは』が好きです。
超ザックリ言うと人間以外の生物や物、概念なんかを人型キャラクター化するのが「擬人化」という創作、ひいては作品ジャンルの特徴だ。
刀剣男士は刀の付喪神では?という話は、一口に「擬人化」と言っても描き(書き)手の設定によって原型⇔人型を転換できたり、本体と擬人化に分かれてたり、守り神的存在だったり、なんか居る程度だったりと多種多様なので置いておく。
ちなみに私は、人が集まって成立する概念(国,会社など)がなんか居る程度の擬人化が特に好きです。(※自己申告)
 
広辞苑から引っ張ると、「ぎじんか【擬人化】-人でないものを人に擬して表現すること。」
Wikipediaの当該記事は、「人間以外のものを人物として、人間の性格・特徴を与える比喩の方法である。これらの性質・特徴には、感覚、感情、願望、身振り、表現力、言語能力などがある」で始まる。
 
「擬人化」がオタク界隈に広く浸透したのは、日丸屋秀和の『Axis Powers ヘタリア』という国擬人化の存在が大きい。凄い流行った、めちゃくちゃ流行ってた。ブームに乗じて色んな擬人化本が出版されまくった。色、天気、戦艦、飛行機、都道府県、寿司ネタ、ファーストフードetc…。余談だが『Axis Powers ヘタリア』(通称APH/幻冬舎)は、『ヘタリア World☆Stars』になってジャンプ+で休載中です。まさかのジャンプ作品(広義)と化している。
 
というのは前置きの前置き。
人生ブレイカーを挙げろと言われたら、私は間違いなくDグレと並べてヘタリアを挙げる。(ハマった先がドマイナーで)二次創作にガチになった作品がDグレなら、ヘタリアは一次創作を始めるに至る影響を受けた作品だ。
 
経緯や細かい話を端折ると、ヘタリアから擬人化ジャンルに入ったことで
・限りなく「人」に近い「人」ではない「人(なにか)」
・周囲と違う時間を生きる存在
・「人ではない人」,「生きる時間が違う存在」が普通の人の中で生きている
といった設定が大好きなオタクになっている。要するに性癖に刺さる、めちゃくちゃ刺さる。
 
どうにもこの手の設定は昔から好きだったようで、小学生の頃から好きな映画『ウォーターワールド』は主人公が「人外と定義するにはあまりにも人に近い、人ではない人」だ。(ネタバレになるので詳細は伏せる。)
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』が好きなのも多分これ。スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)は本来第二次世界大戦時の人間だが、様々な要因が重なり全く歳をとらないまま70年後の現代で目を覚ます。
他で似たような設定を持つキャラに、望月淳の漫画『Pandora Hearts』のザークシーズ=ブレイク(本来50年前の人間だが紆余曲折でとある役目を負わされ作中の現代に飛ばされた)がいる。
 
ちなみに寿命が4倍の魔族(まるマ)とか長命種代表エルフとかは、異種族なのでちょっと違う。死ぬほどザックリ言ってしまえば「種族,集団として定義するほど数が多くない」、「存在が曖昧過ぎて定義ができない」みたいなのが好き。
要は「ほぼ人じゃん」みたいな「人の定義に収まってるけど、人間とは言い難いなにか」が好き。(※氷館的に「人外」ではないのでわざと表記を避けてます)
本人の意思とは関係無く1人、別の時代に放り込まれて周囲に溶け込んで生きているのが好き。擬人化界隈だと国とか会社の擬人化とかだろうか、国民や社員の中にしれっと100年,1000年生きてる「人っぽい人」が“いる”のが好き。
超ニッチ。基本的に擬人化特化の趣向過ぎる。強いて言うなら本格ファンタジーかSFで時々あるヤツ。めちゃくちゃピンポイントでニッチ。
 
とりあえずまとめよう。
・人外と定義するには限りなく「人」に近い「人」ではない「人(なにか)」
・生きる長さが違うとか本来は違う時代の人間とか、周囲と違う時間軸を生きる存在
・上記どちらかの特徴を持つ存在が人に紛れて生きている
先述した3作品は非常に性癖に刺さるモノとして心に刻まれているのだが、最近4作目候補が浮上してきた。
 
ここまで来ると分かると思う。

クロス・マリアンどういうつもりだテメェ。

まさかこの超絶ニッチな趣味を、人生の推しにダイナミックピンポンダッシュされる日が来るとは思わなかった。
まぁ落ち着け、分かってるのはまだ「真理に触れ人の境を越えた」ことと「見た目が変わらない(出会った時から全然老けない)」くらいだ。
現時点で既にワンツーフィニッシュでパーフェクトにド性癖気味だが落ち着け。まだその時じゃない。
 
擬人化始めそういう世界観を通ったために、勝手にうわぁぁぁってなってることがある。

基本的にゆるふわギャグ寄りの『ヘタリア』だが、登場キャラ(国)の飼っている動物が「飼い主の妙な時間軸の影響で、寿命が異様に長くなっている」ことが判明した。
「普通の人がぽちくんレベルにやつらの近くに長期間いたら、時間の感覚がめちゃくちゃになって発狂するんじゃないかなあ。」
日丸屋秀和のブログ「ブログのような竹林2号機」2013年9月18日の記事で明かされた設定で、ファンからは“時間軸ショック”と呼ばれる。
要約すると日丸屋秀和の世界観では、人間が「国(やつら)」と長い間一緒にいると、外見が変わらない「やつら」の傍で自分だけ年を取っていく奇妙な感覚で気が狂ってしまうんじゃないか(だから国はその辺を弁えてあまり人間と長く一緒にいないようにしている)、というもの。
何が言いたいかってこの辺で氷館は、「普通の人間が周囲と違う時間軸を生きるのは、なかなか耐えられるものではない」という認識を手に入れてしまっていたわけである。ヘタリアの短編「私は去ろうともあなたは残る」辺りが詳しいので読んでください、APH5巻と「キタユメ。」に載ってる。
 
え?で?何だって?クロス・マリアンは?人の境を越えた?
うぅぅぅぅぅぅわあぁぁぁぁぁぁぁ(ドップラー効果)
 
ハイ、次!!
2012年の映画『キャプテン・アメリカ』の設定は先述の通り。星野先生がインスタにキャップの絵上げてたのも数年前の話。
強いて言うならあれかな…。ワイズリーが口走った「もしかして百越えとったりして」が、ミスリードであることを祈るべきかな…。
話はズレるが、ブレイクは「まだ死ねないと気を張っているからなのか(※本人分析)酒で酔えない」なので、その辺をうっかりダブらせてしまうともうヤバい。だ、大丈夫だよね?酔え…酔えるよね???なぁ?????ってなる。少なくとも228夜では全然ダメそうな気がして頭抱える。
 
っていうかもう「人の境を越えた」って長いし、略そう。「ひと(の)さか(いを越えた)」にしようもう。(状態異常:混乱)
おかしい…クロス・マリアン別に擬人化じゃないのに。あれかな、私が知らないだけで推しという概念の擬人化だったのかな。
 
推しが推しの擬人化だった。私からは以上です。